11/28「佐賀版キャリアデザイン」油津応援団の木藤亮太氏が講演

  

2018年11月28日(水)の「佐賀版キャリアデザイン」は、元テナントミックスマネージャー・株式会社油津応援団・那珂川町事業間連携専門官の木藤亮太氏の講義でした。「日南市・油津商店街再生事業 応援の連鎖がまちを変える」のタイトルで、2013年から2017年までの4年間テナントミックスマネージャーとして宮崎県日南市の油津商店街再生に携わった経験をお話しいただきました。

油津商店街までは福岡市から4時間ほど、年間700~800人ずつ人口減少しているまちにあります。木藤さんは、4年間で商店街に20店舗誘致、タウンマネジメント体制の整備、サポートおよび協力体制の構築、新規事業の提案及び実施、既存店舗のリニューアル指導・支援及び商店主、地権者との信頼関係の構築というKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)をもってテナントミックスマネージャーとして就任しました。月給90万(保険料、各種手当、旅費、賃借料、燃料費、証文品費等の経費を含む)の委託料は、全国から注目を集め333人が応募。1次選考を通った9名が市民200名の前でプレゼンテーションした結果、選ばれたのが木藤さんでした。

まず初めに商店街で行ったのは「話を聞くこと」。地元のキーパーソンが木藤さんと商店街の方々をつなぎ、いろいろな方の話しを聞いた結果、再生の第1歩目となるカフェ「ABURATSU COFFEE」が生まれました。ここは地域ヒアリングでほとんどの方が思い出として語った喫茶店「麦藁帽子」をリニューアルしてできたカフェです。このABURATSU COFFEEを皮切りに、スタジオやフリースペースがあるおしゃれな公民館のような「油津Yotten」、コンテナ内に出店できる「ABURATSU GARDEN」、日南市で50年以上もキャンプを行う広島カープファンのために「油津カープ館」を開館するなど、約4年で29店舗の店舗誘致を果たしました。その中には、東京に本社があるIT企業も10社ほどあり、雇用や商店街の消費人口増加にもつながっています。

覚悟をもって商店街再生に取り組む木藤さんの姿を見て、地元小学生の商店街アイドルが生まれたり、高校生がイベントを仕掛けたりと、今でも活動の輪はどんどん広がっています。まちづくりは、「『一人ひとりが課題意識をもって考え、動くこと』が継続的に起こり得るまちになること」という木藤さんの想い・行動が浸透した結果が油津商店街の今につながっています。「地域の人たちがチャレンジすることをサポートするのが専門家の役割」と話す木藤さん。仕事を行う際のチームを有名なロールプレイングゲームに例え、「チーム(パーティ)には、僧侶、戦士、魔法使いなど、さまざまな武器を持つ人が必要。今回、自分の役割は覚悟と使命を持つ「勇者」だったが、大学の4年間で自分は“これ”ができるという武器を身に着けてほしい」と話しました。

 

 


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